「〜ミニマリストと〇〇〜 スペースコラボ祭り」は、いろいろなミニマリストさんをお招きし、さまざまなテーマで語り合うお祭り。暑い夏を楽しいお話で乗り切ろうという企画です。X(旧Twitter)のスペースで対談を行い、その内容を記事にして公開いたします。
第1回目のゲストは、Kindle作家でブロガーの「なぎ」さんをお呼びいたしました。
なぎさんは、Kindle出版を始めブログやSNSで発信活動をされているフリーランスです。ロジカルな文章と分かりやすい表現で多くの読者の心を掴み、一冊目の「月15万円東京ふたり暮らし: 小さく豊かに暮らすミニマリストの家計管理術」でKindle個人ファイナンス1位を獲得。その後も精力的にKindle本を出版し、書く仕事の地位を確立された方です。さまざまな挑戦を繰り返すなぎさん。今後の活動にも目が離せません。
なぎ|小さな暮らしと在宅ワーク
⋱ 小さな暮らしと在宅ワークの奮闘を発信 ⋰ 月に15万円東京ふたり暮らし。2024年は扶養脱出が目標|扶養内フリーランス2年目|ミニマルな暮らしと在宅ワークのブログ→https://nagi-life.com|Kindle→https://amzn.to/4gnHtZL
なぎさんにインタビュー「ミニマリストと書く仕事」
——なぎさん、本日はよろしくお願いいたします
よろしくお願いします!
——まずは自己紹介をお願いします。
「なぎ」と申します。私はいま、会社員夫の扶養内でフリーランスとして活動して2年目になります。書くお仕事をしています。数ヶ月ごとに仕事内容が変わりますが、現在はブログとノート、Kindle出版のお仕事をしています。
Q1.書く仕事に興味を持ったきっかけは何ですか?
——なぎさんはKindle出版を中心に、ブログとノートをやってらっしゃるんですが、皆さんは読まれているのかな?僕も一冊目は読ませていただいたのですが、文章がとても整理されていて分かりやすく知的だと思いました。ノウハウ的なのは分かりやすくキチキチと書かないといけないのですが、なぎさんのは固すぎず文章が構成されていてとても読みやすかったです。
ありがとうございます。褒め上手ですね。
——色々なお仕事をされていますが、そもそも書く仕事に興味を持ったきっかけはなんですか?
書く仕事に興味を持ったきっかけは、三つあります。一つ目は、もともとブログを読むのが好きだったからです。好きなブロガーさんを追ったり、SNSで読んだりすることが好きでした。二つ目は、本を読むこともずっと好きだったからです。紙の書籍の文字を読むことが好きでした。そして三つ目は、書く仕事が身軽にできるからです。低スペックでもパソコンとインターネット環境があればできるので、始めやすいなと思いました。それに場所や時間、人に縛られない働き方が良いと思ったのが理由です。
——ブログを読むのが好きだったのですね!ちなみに、Kindle出版をやる前に当初好きだったブロガーさんはどなたですか?
ミニマリスト関連でいうと、おふみさんという方です。
——あ、知ってます。でもブログって、よほど相手に興味がないと本と比べたらあまり読まないなと思うのですが、どうしてそんなにブログに興味を持ったのですか?
一人の人を色々な角度から見れる、話や日常が面白いなと思い、読むようになりました。本や雑誌は、かなりまとめられていると思うのですが、ブログやSNSはちょっとしたアイデアや生活に落とす方法がある気がして、実践しやすいところがあると思います。
——確かに。それで、なぎさんもブログをやってみようと思ったんですか?
はい。そういう感じです。
Q2.Kindleを出版しようと思ったきっかけは何ですか?
——ブログと違って、Kindle出版ってハードルが高いと思うのですが、なぜそれをしようと思ったのですか?
これも三つ理由があります。一つ目は、面白そうだったからです。手軽にできると知って、チャレンジしたかったからです。モノを準備したり、誰かと契約を交わしたりする必要がなくて、敷居が低かったのがきっかけでした。
二つ目は、収入源の一つになると思ったからです。その時点でブログは2年ほどやっていたのですが、それだけでは難しく、楽しいだけでは稼げないと思いました。ただ、Kindle出版は読まれたら収入が入ってくるので、収入源の一つになると思ったんです。あとはミニマリストなのでそもそも売るモノも少なくて、ブログでモノを売る時に不安を煽るようなことも得意ではないんです。一方で本だったら自分も楽しいし、相手に面白いと思ってもらえれば、それはそれでいいなと思いました。
三つ目は、なぜKindle出版を続けているのかということにも繋がるんですが、一冊の本を作る創作の過程が楽しいと感じたからです。テーマを決めて構成を考えたり表紙を作ったりしていますが、それを楽しく感じているのが続けている大きな理由です。
——「楽しい」って最高ですね。逆にKindle出版で大変だったことはありますか?
生みの苦しみですかね。ゼロから一を生み出すのが大変です。あと、一冊目でたくさん読んでもらった分、批判レビューもあったので大変でした。批判は痛いです。ちゃんと。でも〈感情〉と〈事柄〉は分けて受け止めるようにはしています。感情は「痛いな」「やだな」とかもちろんありますけど、でもこの事柄って、この部分は「そうだな」とか、人格否定とかは「受け止めなくていいな」とか、そういうのはやってますね。ただ、一冊目でグサっときたからこそ耐性がついたし、レビューには“学び”がたくさんあったので有り難かったです。
——批判レビューの受け止め方も大事ですね。にしても、なぎさんの文章はわかりやすいと思います。でも個人的には、文章力って初っ端から出せない思うのですが、文章力は何で培ったのですか?
私、昔から今も文章は上手だとは思ってないんですけど、量をやると少しずつ成長できているかなとは思うんです。Webライターをやっていた頃は、指摘もらったりとか冗長表現は良くなかったりとかを徐々に学んでいきました。そうゆう目線で本や文章を読むと気づきや学びがあって、それをまた実践に活かして……と繰り返していくうちに文章力が身についたのかなと思います。
——他に書く仕事はしていますか?
今はブログとnoteくらいです。ブログは情報の整理で、ノートは感情の垂れ流しで、キンドルはブログで体形立てたものをまとめるみたいな。昔は、Webライター(商品レビューや生活情報)や、Xの運用代行、取材記事の編集などをやってました。自分じゃない人に添削してもらうと、めっちゃ傷つくけど、その意見は貴重でした。
——ぶっちゃけ書く仕事は好きですか?
好きという言葉よりも「楽しい」という言葉の方がフィットします。ただただ全部が楽しいわけではないですし、人の文章を見て「なんてわかりやすいんだ」と落ち込むこともあって「センスがある人は違うなー」とも思いますけど。
——確かにそれはありますね(笑)でも、なぎさんが自分の文章と向き合ってきたことが伝わりました!
Q3.ミニマリストになったきっかけ
——書く仕事をあいているなぎさんは、ミニマリストとしても発信活動をしていますよね。そもそも、なぎさんがミニマリストになったきっかけって、何だったのでしょう。
ミニマリストというよりは、こんまりさんとかが出てきて「断捨離」や「持たない暮らし」に興味が湧いて、お部屋を片付け始めたのがきっかけです。
——時系列的には、ミニマリストになったあとに書く仕事を始めたという流れですか?
ミニマリストになって5年目くらいから書く仕事を始めました。本やYouTube、ブログは見る専だったのですが、何かの本で「自分がすごい長い時間を費やしたものは、一つの専門家だ」というのを目にしたんです。それで、片付けやお金、ミニマルな暮らしをめっちゃ調べているということは、情報として自分の中に蓄積しているなーと思い、じゃあ発信してみようと思ったのが始まりです。
——以前から思ってましたが、初速が速いですね。興味があることに向かうスピードが速いと感じます。
「あれもやってみよう、これもやってみよう」と、軽やかに生きています。
——ミニマリストって、集中しやすい環境と言われていますが、書く仕事と相性は良いと思いますか?
相性は良いと思います。低スペックのパソコンと通信環境さえあれば、あとは準備するものがないので、ミニマリスト向けだと思います。それに、ミニマリストさんはよく考える人が多いと思うので、ゆっくり自分の気持ちと向き合って文章を書くということは合っているなと。
——僕も激しく同意です!ミニマリストと文章を書く仕事は相性が良いと、改めて思いました。
Q4.文章に興味がある方に向けて、アドバイスをお願いします
——文章に興味がある方に向けて、なぎさんからアドバイスをお願いします。
えーなんだろう。でも本当に、低スペックのパソコンと通信環境があれば誰でもできるから、もし興味があればやってみるのもいいなって思います。文章を書いてみるのに対して抵抗があれば、無料で始められるnoteで始めても良いし、ブログで自分の城を築きたいのであれば、ワードプレスを開設してみるのも楽しい。すぐにお金を稼ぎたいならWebライターとか取材ライターとかで、勉強しながらお金稼ぐのもいいし、一つの作品を作りたいならKindle出版もアリ。自分のやりたい目的によっていろいろな手法が選べるうえに、準備するものがあまりないので、やりたいならどんどんやれば良いんじゃないかなと。あとは文章を書く仕事って撤退しやすいから、始めてみて合わなければ辞められるのも良いですよね。
——抽象的な問いに対して細かくアドバイスいただき、ありがとうございます!皆さんもぜひ文章を書く仕事にトライしてみてください!
— みくと|文章を綴る人 (@minimal_mikuto) August 7, 2024
なぎさんの活動
— みくと|文章を綴る人 (@minimal_mikuto) August 7, 2024
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