僕は昔からの癖で、自分の感情を言葉にしようと、表現の仕方を考える。
今の感情を具体的に言葉で言い表すとしたら、どのような表現が正しいのかを探るのだ。それは自分の中で完結するものであって、誰かに見せようとかそういうことでもない。自己完結の想像だ。
ただ、僕の想像力はどこかで生かしていきたいと考えている。昔から絵や文章を描くのが好きだったし、実際に全国規模の絵画コンクールで、二位や一位を取ったこともある。
しかし、大人になってから絵を描くことはほとんどなくなり、文章を書き続けるようになった。そして今は、文章を書くこと自体が仕事になっている。
「表現をしたい」という夢は、映画ライターとしてお金を稼げている時点で叶えられているのではないだろうか。だが、僕はもっと自分の表現で誰かに気づきや感動を与えたいと思っている。エッセイストや小説家、画家のように。そのためには、想像をしなければならい。想像を表現しなければならない。
時折、自分の表現力や想像力に限界を感じて、ほとほと嫌になることもある。ブログやライター、本を書いたことがある人にはわかるだろうが、これが結構辛い。
他の人の表現を見てみると、素晴らしい表現ばかりが出てくる。「こんな表現方法があったのか」「この人の想像力がすごい」と。とても嫉妬するときがある。そして僕は、よく年齢を見てしまうことがあった。「おれよりもこんなに年上なら、仕方がないか…」と。
しかし…
想像に年齢は関係ない。
そもそも年齢なんて、地球が太陽の周りを一周まわった分を1カウントしただけだ。僕の誕生日だって、2000年に生まれた時点でとっくのとうに過ぎている。誕生日を祝うことについても甚だ疑問を抱くほど、僕は誕生日が不思議でならない。
年齢は、人間が社会を形成しやすくするために作られたシステムの一部にすぎない。10歳だろうが20歳だろうが、表現力だけを取るなら年齢は関係ない。むしろ10歳の方が思わぬことを思いつく可能性だって大いにあるだろう。
だから僕は、年齢を言い訳にしたくないと思った。僕より優れている人が何十歳年上だろうと、僕はその人に嫉妬するし、勝ちたいと思う。表現は重ねた年ではなく、重ねた思考の数で勝負が決まるのだから、考えて考えて考えて、考えるしかない。
「この人、いい表現をするな〜」と思って、次に「僕よりも10歳年上か。どうりで良い表現ができるわけだ」と、年齢で納得した時点で負け確だ。
想像に年齢は関係ない。僕は自分との戦いをするだけである。考えて考えて考えて、この世界でより多くの人を表現の力で魅了したいと思っている。
ミニマリストMikuto
- ミニマルな暮らしを楽しみながら、妻と娘の三人で豊かに生活
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