昔からパチンコ店や工事の騒音が苦手だった。電車の中で泣いている赤ちゃんやくずっている子供の声も、迷惑とは感じなかったが、苦手だった。
映画もど迫力のアクションよりかは、静かめのヒューマンドラマを好んで観ていたし、昼休みは集団でガヤガヤすることも好きではなかったから、一人で図書館に篭って本を読んでいた。
物が落ちる音や、妻が聞く音楽がうっすらと聞こえてくることもストレスに感じてしまう。
娘が生まれてからは、自分が心配だった。実際、何度か夜泣きで起きることもあったし、泣き止まないときもあった。だが、生まれたては可愛くて仕方なかったし、妻の助けもあってあまり「うるさい」と感じることは少なかったと思う。
しかし、娘が1歳を過ぎてからは変わった。僕が仕事をしていて、妻が夜ご飯の支度をしているときだ。娘は台所の下あたりでちょこんと座らされているのだが、機嫌が悪いときは大概大泣きする。妻も僕も「いいよ〜、料理(仕事)が終わったらね〜」というのだが、娘の大泣きは加速する一方。ついに僕はうるさくてイライラしてしまうようになってしまった。
仕事にも集中できないし、娘と遊んでやりたいけど仕事も終わらせたいという葛藤に駆られ、ストレスが溜まる。イライラは顔に滲み出て不機嫌が伝染する。
「うるさい」と感じてしまうのは、いけないことだろうか。そんな想いが親としての自尊心を傷つけることになる。
僕は些細な音でもストレスを感じてしまう。でも、娘の泣き声をうるさいと感じるのは、罪悪感がある。
今はなるべく妻が料理する時間は仕事をしないように調整したり、仕事がしたくても娘と遊ぶように心がけている。忙しいのは僕だけじゃない。妻も料理をしなければならないし、娘も僕ら親に甘える仕事がある。
決して甘やかそうとしたいわけではない。娘が甘えられる環境は作っておきたいし、僕ら親も心地良く暮らせる環境でいたいだけだ。
うるさいと思うことは、多分いけないことではない。きっと人間だから、仕方のないことだ。できるだけお互いに心地良く暮らしていく工夫の方が、大事だと思う。娘にイライラをぶつけないためにも。
ミニマリストMikuto
- ミニマルな暮らしを楽しみながら、妻と娘の三人で豊かに生活
- コーヒーと映画が大好きなミニマリスト
- 映画ライター/SEOライター
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